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熊谷基地さくら祭

 飛行機好きのお花見といったら熊谷基地のさくら祭に限るでしょう。例年、4月の第1または第2日曜日に行われます。
 熊谷基地には滑走路がなく飛行部隊は存在しませんが、敷地内にたくさんの桜が植えられており、地元の方に開放して見てもらおうというものです。

2007年さくら祭

2006年さくら祭

2005年さくら祭

2004年さくら祭 4月4日(日)

2002年開庁記念行事 4月6日(土)9:00〜15:00

 今年は例年の「さくら祭」を開庁記念行事として行いました。内容は変更ありません。なお今年は4月にほとんど桜が終わってしまっていたため、会場内の桜はほとんどありませんでした。わずかに残っていた花びらが風で散っていました。

【行事】
・おもな行事は北部航空音楽隊による演奏会、大正琴の演奏、ドリル演技でした。昨年のブルーインパルスジュニアはありませんでした。

航空自衛隊生徒44名によるドリル演技

・昨年のテロの影響が大きく出ていました。車の車体検査(下回りを鏡でチェック)、金属探知機によるボディーチェック、所持品検査がありました。また桜通りなど例年立ち入りできるところも、閉鎖されているところが多くありました。救難ヘリの地上展示がなかったのもテロの影響でしょう。

【飛行展示】
・航空救難展示(救難ヘリコプターUH-60J 航空救難団百里救難隊):今年は展示開始時刻の11時30分までヘリは現れず、飛来してそのまま展示を行い、ホバリング飛行およびローパス、ハンマーヘッドターンをしたあと、即、帰投しました。テロの影響で、地上に置いておくことを警戒したものと思われます。

航空救難展示  

 ・飛行展示(輸送ヘリコプターCH-47J 航空救難団入間ヘリコプター空輸隊)
・飛行展示(初等練習機T-3×2 第11飛行教育団)
・飛行展示(輸送機C-1×2 第2輸送航空隊第402飛行隊)
・飛行展示(要撃戦闘機F-15J×2 第7航空団第305飛行隊)

T-3 F-15J

 ・編隊飛行(ブルーインパルス):機数は4機(予備機1機が直前まで同行)。ホワイトスモーク使用。課目は@リーダーズベネフィット、Aラインアブレスト、Bエシュロン、Cトレイル、Dダイヤモンド。

リーダーズベネフィット・ローパス ラインアブレスト・ローパス

【使用周波数】
例年通り熊谷ジャーニー 301.8 MHz

【天候】
はれ時々曇り(しだいに曇り勝ちに)
視程 30 km 以上
風 南東 10 kt 前後

2001年さくら祭 4月8日(日)9:00〜15:00

 今日は週間予報では「雨」となっていたが低気圧が南海上を通ったので一転して「晴れ」となりました。しかし朝方に関東地方で発生した霧が熊谷周辺にもたちこめ、わずかに雨粒さえ落ちていました。唯一会場に着陸する航空機、救難ヘリコプターUH−60J(航空救難団百里救難隊所属)は午前8時の熊谷ウェザーで百里離陸を決心する予定だったため、当然ながら飛来は(予定通りとしては)中止となりました。

 熊谷基地内のさくらはソメイヨシノだけではないので、葉桜になってしまった木も多かったですがそれでもきれいでした。会場には終始、まさにさくら吹雪が舞っており、満開を過ぎたさくらもとてもきれいでした。なかでもヘリが着陸するときの風圧でさくらが一気に舞う様は熊谷さくら祭以外ではなかなか楽しめない光景です。

 9時からは熊谷さくら祭名物の自衛隊生徒ファンシードリルが行われ、その勇姿に会場からさかんに拍手が送られていました。またそれに続いてブルーインパルスに代わり、ブルーインパルスJr.のショーが行われました。ブルーJr.は整備員達の有志が時間外に原付を改造して作ったもので、以前から松島基地航空祭で余興として行われていました。最近はなんと予算(つまり防衛費)までついて装備もカラースモーク・ランディングライト・ストロボライトなど豪華になり、また岐阜やここ熊谷などに遠征してショーをやるようにまでなりました。その遊び心いっぱいであり一方で魅せるところは魅せるショーはやはり盛り上がっていました。今回のオカマナレーター(なぜか歴代のオカマナレーターはみんな脚がきれい)は「あなたのカズりん」でした。

 さて、予定ではすでに到着しているUH−60Jによる航空救難展示の時間になりましたが、当然今年は来ていないのであきらめていたところ、無線(熊谷ジャーニーコントロール、301.8MHz)で「100度の方向5マイル(nm。1nm=約1.852km)」まで来ていることを告げて来ました。そして会場上空を機体を振りながら1度ローパスをし、その後着陸しました。基地側ではすぐに航空救難展示をするつもりでいたようですが、ヘリ側からやらないことを告げ、ヘリはエンジンカットしてただちに地上展示の準備を始めました。

 午後の飛行展示の頃には天気もすっかり晴れて(wind 130°3kt。視程5km。ダウンウインドレグで少し天候悪い)、CH-47J(2回パス)・T-3(3回パス)・C-1(3回パス)と続きました。そして13時52分に茨城県百里基地を離陸(タキシーアウト13時40分頃)したF-15DJ2機が14時10分ジャストオンタイムで進入し、ブルーの代わりにトリを務めました(3回パス)。

 飛行展示がすべて終わるとブルーJr.のショーの2回目が行われ、UH-60Jが百里に帰るため離陸準備を開始しました。そして離陸すると救難展示ができなかったためのファンサービスか、ホバリング飛行(回転横移動・ホバリング上昇)やハンマーヘッドターンからのハイスピードローパスなど、ヘリの機動性を十分楽しませてくれ、もうひとつおまけに機体を振りながらのハイスピードローパスをしてくれて百里へと帰って行きました。

 UH-60Jが去ると一気に駐車場出口に車が殺到しましたが、間一髪それにつかまらずに会場を抜けることができました。

 例年、天候に恵まれないことが多い熊谷さくら祭ですが、今日は午前中を除いて晴れ、また非常に暖かくて良い1日でした。飛行展示も(ルーズな旋回くらいしてほしいと毎年思うが)いつもどおりで、まずまずでした。

例年のおもなイベント

・ファンシードリル : 自衛隊生徒による統制のとれた動きは見ていて美しいものです。

・演奏会 : 航空中央音楽隊などの演奏会や、琴の演奏もあります。

・とん汁サービス : 毎年大人気で長蛇の列ができます。雨で入場者の少ない年ならありつきやすい。

・ブルーインパルスジュニア : 昨年初めて熊谷で行われました。バイクを改造した(予算がついたらしい=防衛予算)かわいらしい飛行機?とオカマナレーターの繰り広げるショー。

・飛行展示 : 百里のUH-60Jによる救難展示やF-15のローパス、入間からはC-1とCH-47Jがローパスに来ます。しかし天候に恵まれない年が多いため、プログラムどおりに行われることは少ない。また、逆光でありかつ高度が高いため、見るのに疲れる。
 ブルーインパルスは昨年を除いて参加しています。5回ほど編隊航過をしてくれます。ただ、T-4ブルーがデビューした年はレベルオープナーやスワン360°ターンなどある程度の機動を見せてくれたことを思うと少し物足りない。

ブルーインパルス(岐阜基地航空祭にて)

ブルーインパルスJr.(岐阜基地航空祭にて)

 

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