HOME 熊谷基地 入間基地 百里基地 小松基地 岐阜基地 民間機 航空無線

小松基地と航空祭

2004年航空祭 in KOMATSUへ

第306飛行隊所属F-15J(1997年特別塗装機)

 民航機と戦闘機が飛行場を共用する。

 航空自衛隊小松基地は石川県小松市に所在する基地で、民間機の離着陸する小松空港と同一の滑走路を使用し、北側に民間機のスポット、南側に航空自衛隊のエプロン、というようになっています(航空管制は航空自衛隊)。
 おもな飛行部隊としては、戦闘機は第6航空団の第303、306飛行隊がF-15を運用し、また航空救難団小松救難隊も存在します。

 この基地は海をひとつ隔ててロシアや朝鮮半島があり、日本の防空の重要拠点で、当然スクランブル(緊急発進)に備えたアラート(警戒)待機についています。
 また、日本海には、日本最大の訓練空域である通称G空域や、超音速演習空域があり、一方の陸地にも北アルプスや白山といった一級山岳がそびえ、小松救難隊の存在は大きいものとなっています。小松は救難隊の中でも特にエリートが集まり、また最新装備もいち早く導入されるようです。

小松救難隊の救難ヘリコプター
UH-60Jによる航空救難展示

同じく小松救難隊の救難捜索機U-125

小松基地航空祭

 小松基地の航空祭はここ数年は、夏休みの最後の土・日に開催されることが多いようです。そう、小松は航空自衛隊の航空祭で唯一、2日間開催となっています。プログラムは両日ともほとんど同じ内容ですが、それでも大満足して家路に着くことができます。1日目に肉眼で楽しみながらどのようなフライトをするのか頭に入れれば、2日目に絶妙のタイミングの写真を撮ることができるでしょう。
 またブルーインパルスは、1日目の午前中に松島基地から飛来してその日の午後に地形慣熟飛行(リハーサル)を観客の前で行い、2日目に本番、というパターンが多いようです。慣熟飛行では何度か編隊で基地上空をローパスした後、後半の3分の1くらい実際に課目を行うので、もし2日目が悪天候で中止になってもブルーのフライトを楽しんで帰ることができます。

 交通は、JR北陸本線小松駅から臨時バス(昨年は、往復運賃450円)で、時間はかかりますが金沢駅前からもあるようです。車で来た場合は、周辺に駐車場があり、そこからやはりシャトルバスに乗り換えて会場に行きます。会場近くに直接マイカーが行くことはできません。毎年違法駐車が農作業の妨げになっているようで、大変厳しく取り締まりが行われています。

 飛行展示の内容は、戦闘機の機動飛行や救難隊の航空救難展示がメインです。特に303飛行隊のF-15による機動飛行は、毎年ナレーションもユニークで、また離陸直後に観客のほうに機首を振る「ダブルドラゴントルネード」と呼ばれる課目は大迫力です(ただし風向きの都合でR/W24を使用するとこの課目は中止になります。ぜひR/W24使用時にもできるようにしてほしいです)。F-15十数機による大編隊飛行も見ものです。
 また、歩哨犬の訓練展示や写真展など地上の催しも小松基地ならではのものがあり、悪天候で飛行展示が中止になってもつまらない思いはあまりしないでしょう。

 

inserted by FC2 system